2023年8月25日に国土交通省から公示され、2023年9月下旬の予約から貸切バス料金が改定となることが正式に決まりました。
この記事では値上げ幅や新しい料金制度の仕組みを解説します。
目次
貸切バス料金改定の経緯
貸切バスの料金は2014年に国土交通省から公示された新運賃料金制度に基づいて算出してきました。
安全な運行に係るコストを適切に反映されるため、利用時間と走行距離によって計算し、深夜早朝料金の割増やトイレや3列シートなど特殊装備付き車両の割増なども定められていました。
しかしながら、昨今のガゾリン代高騰・ドライバー不足・バス車両の購入コスト増など、貸切バス業界を取り巻く環境が大きく変化したことから、9年ぶりに料金が改定されることになりました。
つきましては2023年9月下旬の予約から順次、改定後の料金でのご案内となります。
ご利用のお客様には大変ご不便をおかけしますが、安全な運行・サービス向上のためご理解の程お願いいたします。
貸切バス料金の値上げ幅
貸切バス料金は今回の改定で約20%から約32%の値上げとなり、従来の下限額から考えた場合に一番値上げ幅が大きいのは九州運輸局管内(九州全域)です。
また、値上げ幅は都道府県を管轄する運輸局ごとに異なります。
【値上げ幅(深夜早朝のご利用を除く)】
北海道運輸局→約24%
東北運輸局→約21%
関東運輸局→約26%
北陸信越運輸局→約24%
中部運輸局→約26%
近畿運輸局→約25%
中国運輸局→約23%
四国運輸局→約28%
九州運輸局→約32%
沖縄運輸局→約20%
その他、全都道府県共通で深夜早朝料金は2割増、トイレ付きや3列シートなど特殊設備車両は設備や購入価格等を勘案 した割増率となります。
新しい料金制度で気をつけたいこと
貸切バスの料金は国土交通省の公示により定められており、公示料金を下回る安い運行は違反となり、行政処分の対象となります。
運行バス会社や弊社のような旅行会社だけでなく、お客様にもご迷惑をおかけすることになりますので、公示料金を遵守いただきますようお願いいたします。
また、見積もりを複数社から取り寄せてみると極端に安い会社があるかもしれません。
そのような場合、法令を無視した杜撰な運行を行っている可能性がありますので、万が一のリスクを考えてしっかりとご検討ください。
貸切バスの見積もり・予約はお任せください
貸切バスの料金が改定となりますが、これまで以上に安全・高品質なサービスのご提供に努めてまいります。
事前にある程度ご予算が決まられている場合は、車種の変更や行程の修正、宿泊施設の変更などで予算内に収められるようサポートさせていただくことも可能です。
貸切バス予約をご検討の際、まずはお気軽にお問い合わせください。