貸切バスにはより多くのお客様にご乗車いただけるよう定員を重視した車両があります。
今回は定員重視の車両に設置されている正座席と補助席の違いについてご案内いたします!
目次
貸切バスの正座席と補助席の違い
正座席と補助席は大きく分けて下記のような違いがあります。
正座席→座席がリクライニングで倒せて長距離の移動に向いている
補助席→座席が折りたたみ式の簡易版で短距離の移動に向いている
補助席はあくまでも補助的な設計になっていますので、短距離の送迎などちょっとした移動の際に利用するのが理想です。
また、一般的に補助席は大型バスとマイクロバスのみに設置されており、中型バスには設置されていません。
その理由はドライバーを含めた合計人数が29名を超えてしまうと、規定上、高速道路の通行料金が大型バスと同じになってしまうためです。
では正座席と補助席を詳しく写真で見てみましょう!
貸切バスの正座席
一般的な大型バスの正座席です。
座席の背もたれ(リクライニング)を倒さない通常の状態です。
こちらは背もたれ(リクライニング)を倒した状態です。
貸切バスの補助席
一般的な大型バスの補助席です。
座席肘掛に収納されて座席を引き出すことで使用できます。
背もたれが低く、座面も狭いため、座り心地は快適と言いづらいものです。
大型バスの車内全景と補助席です。
正座席と補助席のサイズの違いが分かりやすいですね。
補助席のシートベルト事情
2016年11月に改正された保安基準等の改正に伴い、貸切バスの補助席にもシートベルトの設置が義務化されました。
そのため、2016年11月以降に製造された車両は補助席を利用して高速道路を走行することが可能となります。
また、改正以前に製造された車両も座席のリニューアルによりシートベルトを後付けされていることもありますので、補助席を使用する際は事前に確認したいポイントでもあります。
補助席の使用で注意したいこと
貸切バスの補助席を使用する際に注意したいことNO.1は荷物の量です!
一般的な大型バスを例に挙げると、国内線用のスーツケースが約40個ほど積み込みができる床下トランクルームがあります。
正座席は45席や49席が一般的な座席数になりますので、正座席が8割くらい埋まる乗車人数でしたら全員の荷物が積み込める計算となります。
ただし、補助席を使用して50名や60名の乗車となりましたら、荷物が積みこめずに溢れてしまう恐れがありますので、事前に注意が必要です。
補助席の使用をご検討の際はまずご相談ください
多くの人数で移動をする際、貸切バスの利用を検討されることもあると存じます。
貸切バスはなるべく1台に多くの人数が乗ったほうが安くなる性質のため、補助席にはメリットもありますが、「補助席を使うと長距離の移動がしんどい」「荷物がトランクルームに入りきらない」などデメリットもあります。
経験豊富なフタッフが分かりやすくご案内しますので、まずはお気軽にご相談ください!